月10万円は簡単ではない。でも不可能でもない
40代からWeb制作副業で月10万円を目指す人は多いと思います。
結論から言います。
簡単ではありませんでした。
でも、幻想でもありませんでした。
この記事では、実際に40代・未経験からWeb制作副業を始め、月10万円を超えるまでのリアルな流れと、その裏にあった構造をお話しします。
最初の案件は2万円だった
よく「最初は1,000円案件から」と言われます。
でも私の場合、最初に取れた案件は2万円でした。
100件以上応募して、やっと取れた1件です。
正直、こう思いました。
「意外といけるんじゃないか?」
しかし現実は違いました。
その2万円のホームページ制作に、約2ヶ月かかりました。
ほぼその案件にかかりきり。
当時の私はHTML/CSSでも苦戦するレベル。
時給換算なんてできません。
でも、
「お金をいただいて、世の中で動くサイトを作った」
この経験は、確実に自信になりました。
4月、6万円案件で“地獄”を見る
その後、1,000円・3,000円・5,000円といった小さな案件を積み重ねました。
そして4月。
初の6万円超え案件を受注します。
EC機能付き、会員登録あり、企業案件。
正直、ほぼ理解できていない状態で受けました。
紹介案件だったため、断れなかったのです。
本業+睡眠削りで1日7時間以上作業。
完成イメージが見えない恐怖。
「これ、いつ終わるんだ?」
仕様変更もありました。
デザインも途中で変わりました。
逃げられない。
そのとき、気づきました。
技術がないと、時間を奪われる。
そして、時間を奪われると――営業が止まります。
5月、売上ゼロ
4月の案件にかかりきりで、新規応募ができない。
結果、5月の売上はゼロ。
奥さんには毎月聞かれます。
「今月は?」
「……ゼロです。」
4月に6万円取れたと喜んだ直後にゼロ。
平均すると3万円ほど。
「副業って、こんなに波があるのか」と、正直焦りました。
でも、その時間を無駄にはしませんでした。
・技術の勉強
・過去案件の改善
・新しい実装の練習
・クライアントへの提案
そのとき思ったのは、
売上ゼロだったけど、価値はゼロではなかった。
そしてもう一つ。
やはり案件が一番成長できる。
「できます」と言ってから調べて実装する。
それが一番成長が早い。
6月、構造が変わる
6月。
これまで1万円、2万円の案件をくれていたデザイナーさんから言われました。
「直接案件にしませんか?」
そしていただいたのが、10万円のコーポレートサイト案件。
この瞬間、構造が変わりました。
なぜか。
・実績の質が上がっていた
・技術が上がっていた
・他クライアントからの評価が伝わっていた
・信頼が積み上がっていた
裏で信頼が連鎖していたのです。
6月は合計16万円を超えました。
そのとき思いました。
「来た。」
まだ波はある。
でも、いける。
何件落ちたのか?未経験40代の現実
正直に書きます。
最初の数ヶ月で、応募は200件以上。
その後も含めると、300〜400件は落ちています。
ココナラ、ランサーズ、クラウドワークス。
登録はしました。
でも、実際に案件が取れたのはココナラだけでした。
ランサーズとクラウドワークスでは、正直取れていません。
さらに言えば、当時は転職も考えていました。
ハローワークにも通い、未経験OKと書いてある求人にも応募しました。
2〜30件応募して、返事が来たのは1件だけ。
あとは無視。
そこで気づきました。
「未経験40代の転職は、思っているより厳しい」
副業ならいけると思いました。
でも副業も甘くありませんでした。
最初は完全に確率ゲームです。
ポートフォリオも弱い。
実績もない。
信用もない。
だから応募するしかなかった。
落ちたときのメンタルはどうだったか。
正直、あまり気にしていませんでした。
まだ1件も取ったことがなかったので、
「取れない」の感覚がなかったのです。
宝くじのようなものだと思っていました。
買わなければ当たらない。
まずは1件。
突破口はそこだと考えていました。
40代だからこそ有利だったこと
ネガティブな話だけではありません。
40代だからこそ有利だった部分もあります。
私は20年間サービス業をやっていました。
その経験は、確実に活きました。
・丁寧なビジネスメールが書ける
・相手の意図を汲み取れる
・トラブル時に感情的にならない
・納期を守る責任感がある
実際にクライアントから言われたことがあります。
「やっぱり年齢がいっている方は安心ですね」
若い方が悪いという話ではありません。
でも、途中で連絡が取れなくなるケースがあるのも事実だそうです。
40代で副業。
本業もあり、家庭もある。
それだけで「逃げない人」という印象を持たれることがあります。
これは大きな武器でした。
副業はスキル勝負でもありますが、
信頼勝負でもあります。
そして信頼は、年齢がある程度後押ししてくれます。
40代・子育て中副業のリアルな制約
当時、上の子は小学校6年生。
下の子は2歳でした。
夜に家を空けるのは、正直かなり厳しい状況でした。
私は飲食業で、帰宅が23時や朝5時になることもありました。
そこから副業。
そこから学習。
当然、摩擦は起きます。
空気が冷え込むレベルの摩擦もありました。
正直に言えば、副業をしなくても生活はできていました。
店長として普通に働き、収入もありました。
会社も安定していました。
副業は「絶対に必要」ではなかったんです。
それでも私はやりたかった。
Web制作が好きだった。
プログラミングが面白かった。
せっかく伸びてきたスキルを使って、収入を得たいと思った。
だから、やめられなかった。
でも、奥さんから見たらどうだったか。
本業があるのに、夜中まで起きて学習している。
帰ってきてもダラダラ起きているように見える。
朝は寝ている。
子どもと会わない生活。
奥さんだけが忙しい。
正直、理解されなくても当然だったと思います。
私は仕事では
「相手の気持ちを汲み取る」
ことを20年やってきました。
でも家では、それができていなかった。
そこで生活設計を変えました。
夜はやらない。
帰宅したら寝る。
朝早く起きる。
子どもと朝ごはんを食べる。
保育園に送る。
そのあと学習する。
そうすると、
奥さんの手が少し空く。
奥さんが少し好きなことができる。
機嫌が少し良くなる。
家の空気が変わる。
家族全体が少し明るくなる。
副業は、自分だけの挑戦ではありません。
家族を巻き込む挑戦です。
そしてもう一つ大事なことがあります。
副業の目的です。
生活のためにやるのか。
将来の独立のためか。
好きだからやるのか。
私の場合は「好き」が出発点でした。
だからこそ、理解されにくい部分もあったと思います。
でも、
相手の立場を理解してから、
自分の行動を理解してもらう。
この順番を意識するようになって、摩擦は確実に減りました。
この副業は、のちに私がフリーランスへ進む大きな伏線にもなります。
ただ、その話はまた別の記事で詳しく書きます。
ここで伝えたいのはひとつ。
40代の副業は、
スキルの問題だけではありません。
家庭との設計の問題でもあります。
ここを整えられるかどうかが、
続けられるかどうかを決めます。
なぜ多くの人は副業で10万円に届かないのか
副業で月10万円以上稼げる人は、全体の15%程度と言われます。
理由はシンプル。
続かないからです。
なぜ続かないのか。
例えば、時給1,250円で10万円を稼ぐ場合、80時間必要です。
本業が1日8時間、通勤往復1時間とすると9時間拘束。
そこからアルバイトで6時間働くと15時間。
帰宅後、食事や風呂で1〜2時間。
睡眠6時間確保すると、ほぼ余白はありません。
これを13〜14日続けてやっと10万円。
本業のほかに、です。
40代は、
・家庭がある
・本業で責任がある
・体力も20代とは違う
状況が違います。
だから続かない。
さらに言えば、副業は本業より覚悟がいると私は思っています。
本業は生活のため、家族のため、やらざるを得ない理由があります。
でも副業は違う。
「ちょっとお小遣いが欲しい」程度の動機では続かない。
これは私の個人的な見解ですが、40代の副業は覚悟型でないと厳しい。
もう一つ。
40代で新しくアルバイトを始めるとします。
周りは20代の大学生。
店長は年下。
本業ではある程度の立場があったのに、
ゼロから新人。
精神的にきついと思います。
だからこそ私は、
Web制作という“積み上がる副業”を選びました。
最初はきつい。
でも、技術は残る。
信頼は残る。
実績は積み上がる。
だから10万円は、
行くまでは簡単じゃない。
でも、到達すれば安定する。
月10万円は“到達後は難しくない”
タイトルでは「簡単じゃなかった」と書きました。
それは到達するまでが簡単ではないという意味です。
でも、一度到達すると状況が変わります。
・リピートが始まる
・紹介が起きる
・単価構造が変わる
1,000円×100件ではなく、
10万円×1件という世界になります。
だから私は言えます。
10万円は行くまでは簡単じゃない。
でも、到達すれば難しくない。
ただし、即金が必要な人には向いていません。
コツコツ積み上げられる人だけが到達できる領域です。
最後に
40代からでも、Web制作副業で月10万円は可能です。
でも、それは「楽」という意味ではありません。
・100件応募する覚悟
・ゼロを経験する覚悟
・信頼を積む覚悟
その先にあります。
もし今、
「やってみようかな」と思っているなら。
簡単とは言いません。
でも、現実的だとは言えます。
そして私は、実際にそこに行きました。
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